全てに中途半端なお豆

なんじゃこりゃ

小型特殊自動車免許(小特免許)をとった話(反省と対策法について)

まずはじめに

最初に一言。小型特殊自動車免許(以下小特免許と書きます)取得のための対策法を調べに来た人はこちら だけ見てください。
体にあるホクロの数ぐらいどうでもいい前置きや茶番をスキップできます。

小型特殊自動車の免許を取りました

先日のブログで述べた通り、今年の目標として「小特の免許を取得する」がありました。ブログを書いてしばらくは、免許取得への湧き上がる情熱もなく、毎日惰眠を貪り何もせず過ごしていたのですが、3日前急に「小特の免許とりたいな」と思い立ち、「思い立ったが吉日*1」ということで、免許取得のために闘志を燃やし免許を取ってきました。おかげで(後述の不合格のくだりもあり)闘志アツアツですよ。
燃えるぜ。
たぶん今なら普通免許取得に向けて行動を開始できる気がする。
ちなみに、小特免許取得に関する情報があまりネット上に転がっていなかったので、このブログを書いています。

小型特殊自動車とは何か

そもそも「小型特殊自動車とは何ぞや?」と思っている人向けに。
小型特殊自動車とは、主に工場での作業や農業に用いられる、特殊形状ををした自動車のうち、以下の基準に当てはまる自動車のことを指します。

  • 車体の長さが4.7m以下
  • 車体の幅が1.7m以下
  • 車体の高さが2.0m以下
  • 15km/h を超える速度が出せない

簡単に言えば、フォークリフトとか田植え機とか稲刈り機みたいな車両のことです。

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小特免許をなぜ取るの?

所謂「フルビット免許」取得のためです。 (詳しくはリンク参照。簡単に言うと小特の免許を取る前に普通免許等を取得するとフルビット免許は達成できなくなります。) あとは話のネタになるので取りました。
ちなみに小特免許は先述の通り、一度でも上位の免許(原付き免許以外の運転免許)を取ってしまうと、取得できなくなります。というわけで、小特免許は意外とレアだったりします。

体験談

小特免許をとった方々のブログに倣って、私も体験談的なの(+反省)を書きます。

学科試験を受けようと決心した日の夜

まずは、小特免許の学科試験の過去問をネットで調べました。しかし、驚くことにそんなものはネットのどこにもないのです。(おそらく小特を取る人間が少なすぎるせいで需要がなく誰も提供していない)
仕方ないので、小特免許をとった方々の体験談やブログを漁って読みました。 私が読んだ体験談やブログの多くは「ほぼ原付きの学科試験と同じだから大丈夫!」的なことが書かれており、すでに私は原付免許を取得していたので、結構舐めて勉強していました。勉強時間も2時間程度で一夜漬けとかそういうレベルではなく、「漬け」てすらないです。*2

1回目の学科試験

まずは、水戸の免許センターに行きました。普通に起床に失敗したので、朝ごはん抜きです。
受付に行って、小特の免許を取りたい旨を係員の人に伝えると、「小特・・・エッ!小特ですか!?間違えてない?」みたいな反応をされました。やっぱり田舎の茨城でも小特免許の学科試験は珍しいみたいです。
ちなみに受験料は1500円です。

受験結果

普通に落ちました。草。

言い訳

まず、試験内容としては確かに概ね原付きのときと同じ感じです。例えば、警察官の手信号に関する問題や駐停車禁止場所、道路標識等の問題がでてました。小型特殊自動車に関する特殊ルールも出題されました。ここらの問題は対策済みだったのでおそらく全問正解しているはずです。
盲点だったのは「小型特殊自動車は『自動車』であるため『自動車に関する問題が出題される』」という点でした。つまり普通自動車の学科試験に出るような問題もそれなりに出てきてしまったのです。私は教習場に通ったことがないので、これらの問題はさっぱり分からなかったのです。
例えば、乗車定員の計算方法や坂道における(自動車の)ブレーキの使いかたや、車両の点検に関する問題です。おそらく、多少の知識と常識があればどうにかなるのでしょうが、だめでした。死にました。さようなら。
ちなみに合格点は90点なのですが、私の点数は88点でした。学科試験の問題は基本一問2点なので、あと一問正解していれば合格でした。泣きました。*3

1回目の試験の帰り

自分の受験番号が発表されないというのは、結構メンタルに来ます。特に「あと一問で合格だった」という結果はずっしりと重く心に来るものがありました。 不合格者は直ちに受験会場を後にしなければならないので、近くのファミマで買ったファミチキを悲しみを感じながら齧り、帰りのバスを待ちました。このときのファミチキの味はいつもと同じく普通に美味しかったです。やっぱりファミチキは神。

ビーフ
ファミチキはさしずめFチキといったところか

2回目の試験に臨むにあたって

流石に舐め過ぎでした。反省しています。
幸い、不合格だった1回目の試験の翌日にも学科試験が受けられるとのことだったので、「このままじゃ終われねえ」ということで闘志を燃やし2日連続で学科試験を受けることにしました。
2回目の学科試験の対策としては、サクッと普通免許の学科試験の過去問を解きました。後は、車検や日常点検の義務が発生する車種を調べたり、道路標識を完璧に覚えました。おそらく3時間程度費やしたと思います。 後は、普通自動車に関するルールが小型特殊自動車に於いてはどのように変化するのかをネットで逐一調べました。

2回目の試験

1回目の時と同様水戸の免許センターに行きました。朝ごはんはしっかりと食べました。
前回同様に受付に行って、小特の免許を取りたい旨を係員の人に伝えると、「珍しいね!?フルビット目指してるの!?」と反応をされました。受験会場や受付の係員の人の大体はこんな感じで反応してくれるので、なかなか楽しかったです。小特を受けると、こういう反応を楽しむ事ができるので、小特取得はおすすめしておきます。*4

受験結果

正解しているか怪しい問題が複数あったのですが、無事合格できました。
やったぜ。

免許交付までの流れ

合格発表後は「適性検査→交通安全課からの講習→写真撮影→免許の交付」という流れでした。およそ4時間程度かかりました。 交付の手数料として2050円かかり、更に交通安全協会への加入費として1000円かかりました。

本当に世の中には小特免許試験に関する問題が無さすぎて問題が解けなァイ!!*5

まじでネット上には、小特免許学科試験の対策情報がないです。ということで、今後小特免許を取る人向けに対策について書き残しておきます。

小型特殊自動車免許学科試験の対策

「原付き免許の学科試験と問題は殆ど同じのため簡単」という情報ですが、あまり鵜呑みにすべきでないです。 私の体感だと、原付きの試験でも見たことある問題は80~85%程度で、残りは小型特殊自動車の特殊ルール&普通自動車免許の学科試験の問題という感じです。 つまり、原付き免許の試験の情報だけ知っている、となるとと合格するかどうかギリギリのラインだと思います。
ちなみに、私が受けた試験では、原付きの試験では聞かれないような問題として次のようなことが聞かれました。(覚えてる限り)

  • 小型特殊自動車の右折方法について
  • 小型特殊自動車の最高速度について
  • 小型特殊自動車の日常点検の必要性
  • 小型特殊自動車に車検証と自賠責保険証明書を携帯する必要があるかどうか
  • クラッチについて
  • 自動車の乗車定員の計算方法
  • フットブレーキエンジンブレーキの坂道における使い方
  • 故障車を道に放置できるか
  • 新車や車検直後の車に日常点検の義務が発生するか
  • 中央線のない砂利道のどこを車で走るのか(砂利道の中央で自動車を走らせてよいか)
  • 自動車が故障した時に駐車灯をつけて一般道に駐車したことの対応の是非
  • スリップしたときのハンドルの切り方
  • 砂利道の性質について(摩擦係数が一般道と比べて小さいかどうか)
  • 標識「二輪の自動車以外の自動車通行止め」の対象に小型特殊自動車が含まれるか

よって、対策としては、「原付きの試験に出てくる問題はほぼ完璧にしておく(この時「原動機付自転車は~」で始まる文を「小型特殊自動車は~」として読み替える)」+「以下に挙げる小型特殊自動車の特殊ルールを覚える」+「(余力があれば)普通自動車免許の学科試験の問題を軽く解いておく」が一番無難だと思います。
【最低限覚えるべき小型特殊自動車の特殊ルール】

まとめ

みんなもフルビット目指して小特免許、取ろう!

*1:なお、1回目の学科試験を受けたのは吉日じゃなくて翌日だし、免許を取得したのは明後日である。全然吉日じゃない

*2:多分「和える」レベル

*3:実際には泣いていません

*4:私に問題用紙を配ってくれた、おじさん係員は「小特か。渋いね!頑張れよ!」と声をかけてくれました。体感だとおじさんからの受けがめちゃくちゃ良い気がします

*5:ハズ○ルーペ

*6:ただし農耕作業用は自賠責保険に加入できないので色々ややこしい